| 其之壱百九拾四『三津田とあんまん』の巻 |
|
三津田信三の新刊が出ました・・・!! ぐあぁつ、まだ読んではいませぬ。 手にとっては放し・・・捲っては閉じ・・・「読んじゃおっかしら〜。それとももうちょっと焦らしちゃおっかしら〜」などとヲトメの如く、身をくねる毎日だ。 三津田信三、これだけは万全の体勢で挑まねばならぬ!! 小雨そぼ降る静かな夜・・・。 テレビを消し、毛布をかぶり、ただひたすら文字を追う。 途中で眠くなってはならぬ!!(よく寝とけ!!) お腹がグゥと鳴ってはならぬ!!(適度に喰っとけ!!) ケータイも消音にせねばなるまい。 つい先日、メール着信音を犬の「ワン!」という声にしたのを忘れていて、「・・・なっ!?僕の家に犬がおる・・・!?誰だ!!誰が僕の家に犬を忍ばせたのだ!!」と一瞬本気で考えた僕である。 しかも万が一犬が忍んでいたら、そのまま飼おうとすら決心した僕である。 ケータイ着信音で集中力を途切れさせてはいけないのだ。 オヤツ、飲み物も必要なし!! 途中でトイレに行くことすらも、極力避けねばならぬ。 万が一途中でトイレに行きたくなった場合、本を読みながらトイレまで歩くことになるであろう。 床にポテンと置かれたこのペットボトルをちゃんとテーブルの上に置いておこう。 本を読んだまま歩き、ペットボトルをペコっと踏んづけて、ステーンと転び、「ペットボトル、ウオオオオ〜イイ!!」などとツッコんだら台無しである。 そんなこんなを考えているうちに、三津田信三は遠い道のりとなっていくのだ。 そして僕はとうとう読んだ・・・・!! 前の文章を書いてから三日後のことである。 あれほど気をつけていたのにも関わらず、トイレに行きたくなった僕は、本に目を落としたままトイレへの道のりを歩み始めた。 しかし僕はとんだミスをおかしていたのだ・・・!! あれほど片づけておこうと決めていたトイレへの道のりに、まさかアレがおきっぱなしになっているとは・・・!! 「ふむふむ。人間消失か・・・しかしコレは・・・(←独り言)」 むぎゅ。 「ん?・・・な、なんだ、この足の裏のほの温かい丸いものは・・・」 恐る恐る本から目をはなし、足下を見る・・・。 「ぬ、なああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」 僕の足の裏にぴたりと貼り付いたこの物体は。 「あ、あ、あんま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んんんん!!!!?!??!!」 あんまんである。 ほんのりと温かく、優しい肌触りのあんまんが、事もあろうに僕の足の裏に貼り付いていたのである。 嗚呼、アンのハミ出たあんまんよ・・・!! 君はどうしてそんなところにいたのだい? ふふふ、それは僕が置いたからだよほほ〜い。(すでにヤケ) 月見バーガーといい、丸いものに縁のない時期なのだろうか。 溢れ出そうになる涙を抑えつつ、僕はあんまんを足からひっぺがし、何事もなかったかのように再び三津田信三の世界へ没頭したのであった・・・。 数時間後、全てを読み終えた僕は、「三津田・・・流石だ!!」と思うと共に、「あ・・・あんまん、かたさなきゃ・・・」と我に帰ったのであった。 アンのハミ出たあんまん・・・。 (何かの陰謀か、もしくは呪いであろうか?) |