| 其之弐百四『罪』の巻 |
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僕の実家ではでかく切ったかぼちゃを小豆で煮る。 どうやらそのことは関東ではメジャーではなかったらしい。 かぼちゃと云えば小豆! 鍋と云えば味噌! 焼きオニギリもまた味噌! そして雑煮と云えばイクラではないのか!? ・・・ではないらしい。 北では当たり前のことが、関東では当たり前ではない。 関東では当たり前のことが、北では当たり前ではない。 今では新幹線で二時間で行ける場所でも、風土の溝はまだまだ深い。 冬のある日に友人が笑顔のまま、自転車で凍る田んぼに消えていくことは・・・関東ではないのかも知れない。 寒くなってきた。 体の様々な部分にゲルマ塩を風呂で塗り込む毎日だ。 肩口から風邪をひく僕は、最近肩や首にもゲルマ塩を塗りたくり、 「んは〜んは〜。硫黄の香りは芳しいのほ〜。んは〜んは〜」 と、ゲルマの香りを嗅いでご満悦だ。 そして次はいつもの腹まわりにゲルマ塩を塗りたくる。 ゴシ!ゴシゴシ! 「・・・ん?」 なんだ、このいつもとは違う感覚は・・・!? ゲルマ塩を塗りたくった部分が、い、い、 「痛ああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!」 何故だ!? 昨日まで僕の素敵な仲間として生きてきたゲルマ塩が、何故今日牙を剥くのだァ!? 昨日の敵は今日の友!ブルータスオマエもか!!ジャジャ〜ン!! 劇的な痛みに悶える僕。 あまりの痛さに腹を凝視すれば、赤い引っ掻き傷が目に止まる。 「なっ・・・!!これは、いつの間に腹のド真ん中に引っ掻き傷が!?」 傷口に塩をすり込むとはこのことか!? 僕は今、かちかち山のタヌキの気持ちだ!! しかし僕はバアサンを煮込んでジイサンに食べさせたりはしていない・・・!! 「それなのに何故に僕はこんな目に遭わなければいけないのだァ!!」 と、叫んでいる間にも塩を洗い流さねば。 慌ててシャワーの中に飛び込むと、お湯と共に塩と痛みが流れて行く・・・。 そうだ。 きっと僕は今日悪いことをしたのだ。 会社まで1時間歩いていく間にアリ百匹を踏んづけたりしたんだ・・・!! 無意識の罪。 世の中はよく出来ている。 その後、赤い引っ掻き傷が治るまで「腹ゲルマ禁止!」と書かれたビニールが、風呂場の鏡に貼られることとなった。 君よ、覚えておいて欲しい。 『傷口に塩をすり込むのは、本当に痛い』。 この冬、僕は声を大にしてそれを訴えて行きたいと思う・・・! (実家からりんごをたくさんもらったので、薄く切って皿に並べレンジで2分チンして あっためて食べています。) |