其之弐百拾禄『再検査へ参る』の巻 |
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再検査である。 人間ドックの再検査に参上したのである。ばば〜ん。 「1ヶ月後に来てね〜ん」という通知を受け取ってから2ヶ月。「公演月に再検なんか行ってられっかコンニャロウ!」と熱く再検日程を破り捨てた結果が、3月末の再検査である。 「血液検査だから五時間の空腹状態でいらしてね〜ん」と君は云う。 な、なにぃ!? 会社帰りに病院に寄る予定のワタクシ、ひとりぼっちで指をちゅぱちゅぱ啜りながら、皆の昼飯様子を見つめる。 見つめられたほうもたまったものではあるまい。 心中深くお察しします。 そうして僕は病院にやってきた。 受付にてサラリと「再検査を受けたいのだが…ニヤリ」と云えば、我がドックの数値が入ったファイルを渡されて上の階に行きやがれと云われる。 上の階へあがり、ファイルを渡すと、それをチェックした看護士さんに、さらに上の階にのぼりやがれと云われる。 ここはロールプレイングの世界か。 このままどこまでも上を目指し、最終的に最上階でボス戦なのか? ならばどこまでも上がってやろうではないかとニヤリ笑うも、あっさり次の階で診察室に呼ばれてしまう。 「じゃあ血液検査しましょー」 医者は検査結果を見ながら云った。 「数値下がってるといいですねー」 ええ…そうですね…。 それを望みますね…。 診察室を出て、しばし、採血までの時を待つ。 採血は苦手だ。 僕の血管は極細の上、ぶっとい腕の奥底に沈み、ものすごくレベルの高い採血能力を持つ看護士さんでなければ、一発採血は叶わないのだ。 さすがに採血を専門としている検診専門スタッフの方などは、驚くほどうまく血管を探し当ててくれるのだが…果たして今回はどうか…。 「七海さ〜ん。はい、採血します〜。はふ〜はふ〜」 僕の前に現れた看護士さんは、同時に妊婦さんだったのだ! おそらく臨月と思われる腹部はパンパンに丸くなり、苦しそうに「はふ〜はふ〜」と荒い呼吸を繰り返している。 …これはもうすでに僕の血が無事採れるか否かの問題ではない! 僕の採血の面倒臭さに対して、色んな思いや力が加わった結果、うっかりベイビーが生まれてしまわないかというドキドキ感のほうが圧倒的に強い…! 「はい。じゃあ腕をだしてください」 「血管見づらいんで…すいません」 とりあえず謝る。 「じゃあここからとろうかな…はふ〜はふ〜」 嗚呼、採血のストレスが赤子に悪い影響を与えませんように。 ずぶり。 「あれ?すいません…だめですね」 いいんです。針から血管が逃げてしまって、針刺したまま探られることなんか何度でもありますから…。 「手の血管のほうが…採りやすそうですよね?はふ〜」 ええそうですね。腕から採れなくて、そういうとこから採血するのも慣れてますから…。いっそそこから採ってもらったほうが、僕も気が楽ッスから! 確かに手の裏っかわに針を刺されるのは痛いが、この看護士さん、針の抜き差しが滅法うまく、予想内のダメージで採血を終了した。 赤子も依然腹の中。ああよかった。 「はふ〜。じゃあ一週間くらいで結果でますから」 ……頼む、という言葉が口からこぼれそうになる。 こんだけ色々がんばったんだから、今すぐ結果を教えやがれええええええええええ!!(号泣) 何故か勝手に看護士さんの赤子の心配までして、どっと気疲れする僕の姿がそこにあった。 どうかよき赤子が生まれますように。 まったく関係なき者より、心よりお祈り申し上げます。 …なので、アナタさまはどうかワタクシの検査結果がよきものであるように祈りやがれィ。 (今回はケータイよりプチプチ打ってお送りいたします。筋肉ムキムキ吉田大先生指導による激しい筋トレを行ったところ、翌日両方のケツが筋肉痛に見舞われました。北の民にただ一言「ケツが痛え」と告げたところ、「オマエ…そんなにでかいウ○コを!?」と返されました。せめてウ○チと云えィ!!) |