其之弐百弐拾市『謎の贈り物〜茶っぱ篇〜』の巻 |
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最近、稽古で筋トレを行っている。 衰えては困るので、家でも行っている。 無論、会社に行って仕事をしている平日にも、帰って来たら筋トレだ。 家にいる間の僕のタイムスケジュールは以下の通りになる。 飯喰って→トレーニングして→寝る。 次の日も勿論、飯喰って→トレーニングして→寝る。 さらには次の日も、飯喰って→トレーニングして→寝る・・・! そこでふと気づいた。 オレはロ○ノア・ゾロかあああああああああああああああ!!! いや、大剣豪を目指すお方と比べては申し訳程度のトレーニングだし、コックさんが作ってくれる飯を喰っているわけでもないのだが・・・、なんとなく大剣豪に近づいているような気はしないではない。 その証拠に二の腕が太くなっている。 もともとダイエットを兼ねて筋トレを始めたのに、太くなってちゃ意味ネェな! どうせ似るならコックの体型がよかったのに・・・。(スレンダースリム) 困った話だ。 前回幽霊の話をしたが、先日、またしても我がハハより謎の電話がかかってきた。 「大変なことを報告します・・・」 何だ、その沈痛な感じは。 間違いなく誰かがお亡くなりになったか、もしくは家の畑にUFOが落ちたんだよ的トンデモ発言の前触れではないのか。 ゴクリと唾を飲み、聞いてみる。 どうしたのだ? 「それがね、今日ね、お爺ちゃん宛に荷物の不在通知が届いたのよ」 ・・・は? それは平成10年に他界した、我が爺様のことでございやすかい? 「そう!しかもね、差出人『本人』ってなってるの!!」 怖ッ!!亡くなった本人から、本人宛に、没後9年目の小包とは如何なることや!? まさか、新手の詐欺か!?それとも、まさか本当に爺様が、「ワシが(っていうかウチの爺様一人称「ワシ」じゃネェし)死んだ後・・・9年経ったら、この小包を届けてくだされ・・・」という依頼でもしていたのか!? 「でね、お母さん郵便局に電話して云ったの。本人はすでに亡くなっているんですけど、本当にソレ、本人からの荷物ですかって」 うむ。適切な判断だ。 「そうしたら郵便局の人も困っちゃってね、荷物をこれから持っていくから、ご確認して下さいって云うのよ」 我がハハも相当同様したようだったが、そんな話を聞いた郵便局の人も相当困惑しただろうて。 「で、荷物を持ってきてもらったら、本当に送り状にお爺ちゃんの名前が書いてあって、さらに送り主も本人になってるのよ!」 う〜む、ますます奇っ怪だ。 爺様が生前にあかすことのできなかった秘密のナンチャラが入っているでは・・・。 「でね、中身はね・・・」 ゴクリ。 「お茶だったのよ」 ・・・・・・は? それは・・・アレですかい?爺様が死んだ年のお茶が入っていて、「ワシが死んでから九年目にこのお茶を皆で飲むがいい」と云う・・・ステキサプライズですかい? 「ううん!全然違うのよ!毎年ね、静岡にあるメーカーに八十八夜に摘んだ新茶を頼んでて、送ってもらうようにしてたんだけど・・・、それがね、どういうワケか今年だけお爺ちゃんの名前で送られてきちゃってて・・・」 ハハの話によれば、毎年頼んでいるというその新茶は、生前爺様の名前で頼んでいたものだったのだそうだが、爺様が亡くなってからはハハの兄上(つまり僕の伯父さん)がその依頼を引き継ぎ、毎年兄上殿の名前で送られてきていたそうなのだ。 しかし、何故か今年だけ、爺様の名で送られてきた、と・・・。 おそらく発送者側が名前の記入を間違えただけなのだろうが、先日、爺様の話をしていたこともあり、大変タイムリーな話題であっただけに、大きな波紋を呼んだ。 結局、それは爺様が送ってくれた茶として大いなる笑い話となり、食卓にとどまらず、爺様とお茶が好きだった婆様の仏壇にも供えられることとなった。 不思議な出来事もあるものである。 小包を開けてみれば、新茶が入っている・・・。 なんとなく「爺様らしいな」と思うような出来事であった。 (カレー屋のカレーに入っていた生キャベツが思いの外美味しく、ちょっとしたブームになっています。) |