其之弐百弐拾蜂『ジャーキー横取り事件』の巻



我が家の黒柴犬たちの話をしよう。
最強の怖いもの知らず犬、れん。
楽しいこと大好きやんちゃ犬、しんじ。
今日も今日とて、ニンテンドーDS内の和室でものすごい勢いで生きている。奴等の生命力たるや、ちょっとしたデカい爆弾くらいならたかってガリガリ喰ってしまいそうな強さである。
じゃなきゃ噛んで振って遥か彼方までぶん投げる、きっと。そういうタイプだ。野性児だ。
先日、吉田家のニンテンドックス・ゴマ柴のサフランくん(トリオザ柴犬の長男)と、我が家のれんが遊ばせてもらったのだが…とんだ事件を巻起こしてしまった。
「ジャーキーをあげるよー」とよちさん。
ポイと放れば、れんがダッシュしてガブリと喰らう。
「やー、れん君は元気だねーははははは」
はぁ…恐縮です。
さすが柴犬三兄弟の長男サフランくんは落ち着いておる。れんにジャーキーを先に喰われても全く動揺しない。まるで修業僧のようだ。悟りをひらく日もそう遠くはあるまい。
「よーし、じゃあ次はさふ(サフラン君の愛称)の分だよー!そりゃー!」
よちさんがサフラン君の分のジャーキーを投げる。
次の瞬間、よちさんが「んなっ!」と叫んだ。
「お、おたくのれん君なにしてくれはるんですかいナー!!(絶叫)」
すわ何事!?と慌てて画面を覗きこんでみれば…二本めのジャーキーを満足げに喰らうれんの姿が…!
ま…まさかれんがガツガツ喰らっているそのジャーキーは…!!
「ええ…。さふに投げたジャーキーですよ…」
んあほぉおおおおおおいいいいいっっ!!!やってもうたこの阿呆んだらがああああああああーぃ!!!
はい。もう駄目ッス!人様がご好意でくれたジャーキーだけじゃなく、人様の飼い犬君の分のジャーキーまでガツガツ喰ってしまうなんて…我が飼い犬よ、なんと切ない状況なんだ!
穴があったら入りたいぜ!そしてその中で許しが得られるまでスクワットをしたいぜ!カアアアア!(赤面)
わしゃ躾の出来ない駄目飼い主でおま!駄目人間ですわー!
自分の分のジャーキーを喰われてしまって尚、怒るでも悲しむでもなく、「ふむ。ほほう」と深く頷いている(ように見える)さふ君よ…。アンタぁ偉い!!
その後サフラン君は無事ジャーキーを口にすることが出来たようで、本当によかった。実はさふ君が黙ったままフツフツ怒るタイプじゃありませんように…。(吉田家三兄弟はみんなのほほん系だ)
まるで暴走犬のようなれんの弟しんじは、「おっとりした犬じゃ、れんにしこたま転がされるに違いない」との考えにより、れんについて行けるような好奇心旺盛でやんちゃな性格を重視して選ばれた。
同じ色で同じような鳴き声の二匹だが、身を低くして突撃するように走るれんと、後ろ足をパタパタさせて跳ねるように走るしんじは、見分けがつく。
やたら跳ねる体力消耗犬たちよ、少しは床に腹をつけて落ち着く…という行為を覚えたまえ。


(テレビで「シュレック」シリーズをやってるとつい見てしまいます。なんか面白いんだコレ。うっちゃんにも評判高し!)