其之弐百御拾八『人間ドック…嗚呼二年目』の巻 |
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人間ドックへやってきた。 朝飯抜きでシヨシヨとやってきた。シヨシヨと受付けし、シヨシヨと着替え、シヨシヨと待合フロアまでやってきた…。 「ナナウミアケミさーん」 早速名前が呼ばれる。 ふと見上げたワイドショーの続きが気になるところだが仕方あるまい。 いざ、二時間半! ○採血は地獄のお茶会の如く…。 採血が嫌いだ。 前回の人間ドックで脂肪と腕筋に沈んだほそーい血管から思うように採血叶わず、針を入れられたまま血管をキュウキュウ押された痛せつない思い出があるからだ…。 採血前の待合時間、人知れず手をグーパー握る自主トレを行う僕。 よし!万全だ!(僕的には) 「はい、じゃあ腕出してくださいー」 おうよナース!ニョロン。さぁ存分に好きなだけ採ってくれ!! 一分後。 ………採れなかった。(爆) 「すいません…一回抜いて他のところに刺していいですか…」 ナースよ。いいのだ。悪いのは僕のモコムキッとした腕と、そんな腕に細く流れる赤い血潮なのだ。 「針…細いのに替えますね…」 僕が一方の採血台を占領している間にも、他の方がヒョイっとやってきてチューっと血を抜きサアーっと帰って行く。早い…!採血とはこのように早く終わるものなのか!? 「大丈夫ですか?今度はちゃんと採れてますからね」 一生懸命声をかけてくれる看護士さんと共に、細い血管から細い針で吸い出されるのをゆっくり待つ。 ああ、バリウムさえ控えていなければ紅茶の一杯でものんびりと嗜みたいものだ。 こうして両腕にペコペコとパッチを貼られた僕は、シヨシヨと待合フロアへと戻って行ったのだった。 よし…来年までに取りあえず、腕痩せしよう。 ○肺活量トレーナー現る。 今年も現れた。 ちょっとした未来銃的検査器具…肺活量チェッカーが(正式名称は知らぬ)…! 役者は大量の空気をずずいと吸い込み腹から声を出す!吐き出しなら得意なハズだ!さぁ来い! 「はい、じゃあ始めます」 ペコッ。 ……なっ!! 腹式発声を行う際に最も必要な鼻呼吸を塞がれタァ!!(当たり前である) そこで甦る去年の記憶。 胸式では思うように息が吐けぬ僕に、年配の看護士さんが「もっと吐ける!もっと吐けるはずだ!」とゲキを飛ばしていたことを…。看護士さん、あんたビリーか!?終わった後に「グッジョブ」とは言ってくれなかったが。 そして今年。 看護士さんは変わっても、僕は同じようにゲキを飛ばされていた…。 「はい吸って!!もっと吸って!!」 (ムリムリムリムリムリムリムリムリムリ!!) 「吐いて!もっともっともっと…!まだ吐ける!頑張って!!」 (吐けません!もう吐けません!!無いもの!肺に空気ないもの!ナッシーング!) 胸式とはこれほどまでに浅くしか呼吸出来ぬものか。既に僕はタライに入れられた金魚の如し。ぱーくぱくぱく。 しかし何故、肺活量担当の看護士さんはトレーナー的テンションなのか…。 ゲキをかけられた瞬間にビクッと筋肉が絞まって、息がたくさん吐けるのだろうか。 しかし僕もビリーに鍛えられている身、トレーナーテンションは嫌いではない。 よし!トレーナーの気合いに答えるべく、グッジョブな肺活量をたたき出してみせるぜ!! 自らも気合い十分で臨んだ二回目の計測。 「グオー!!」 「…3300…ですね…(ハァ)」 オレ、記録たたき出せず!(涙) ○腹部エコーは腹筋と脂肪との戦い。 腹部をニョロニョロされることでお馴染み、腹部エコー。 我が腹に詰まっている臓器を覗くには、その上に折り重なる腹筋と脂肪の壁を越えねばならぬ。 ミゾオチにギュー! 脇腹にギュギュー! 肋骨にもギィー! 腹のあちこちを押されて僕の口も思わず「ギィー!」の形に。 腹肉を越えて…映れ内臓! 看護士さんも手にギューと力を入れて頑張っておる。 ひと通りニョロニョロが腹を巡り、一息ついたところで看護士さんが言った。 「ちょっと見づらいところありますんで、態勢変えましょうね」 オレの腹肉が…スマン! 寝た状態から座った状態へ態勢を変える。 一体見づらい場所とはどこだったのか?やわらか脂肪がついた脇腹か? …いや。これは…再度ミゾオチだああああああああああああああああああああああああああああ!!(爆) 本日通算三度目くらいのミゾオチニョロニョロだ!! くはーッ!! ○ビリーのおかげ…? 様々な検査(無論バリウムもだ)を終え、最後に医師による簡単な結果発表が待っている。 検査全ての結果は後日郵送でファイルが送られてくるが、取りあえずわかっている分だけ結果を教えてくれる。 前回の検査数値も出てくるのだが…。 「おぉ」 ハッ!?先生、何かに反応。 パソコン画面上の矢印に目を移せば、コレステロール値にだけB判定が付いている。 「219が…正常値なんですよね…」 物静かな先生は言った。 お…おしい!プラス2オーバー!! 「それでも前回よりずっと下がってますよ…」 そういえば体重と体脂肪も落ちていた。 これはまさかと思わずとも…ビリー効果ではあるまいか!? ビリー継続九か月目で実感するわずかな数値の変化への幸せ。 何事も続けてみるものである。 (検査前日、うっかり軟骨入りのつくね丼を食べてしまいました。(爆)骨なんぞ明らかに消化よくないだろうて…。スマン!病院!) |