其之弐百麓拾『僕が見掛けた素敵な人々』の巻 |
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@友情小学生 「○○ちゃーん!すてないでー!おいてかないでぇー!」 すわ何事と振り返れば、つるんつるんの氷道を小学生の女児ふたり、よちよちとお互いのジャンパーを掴み合いながら、必死に歩いている。 「ンギャー!!」 転んだ。 君達よ。 まずは親に言ってブーツを買ってもらうがいい。そんな底テカテカのスニーカーでは、君達はどこまでも滑り続けるであろう。 そして友よ。 お互いにしがみついて歩くのはやめたまえ。 それは決して友情ではない。 氷の上で人と人とが支え合ったなら三割の確率で絆が深まるかも知れないが、七割の確率で硝子の絆は確実に粉々に砕け散るのだ…!ババーン! 人、それを足の引っ張りあいと呼ぶ。 ペアのアイススケーターでもない限り、氷の上では常に一人と思うがいい。 友人を失いたくないのならば、「アタシのことはいいの!ペンタ子(仮名)ちゃんは先に行って…!」と、涙目ながらにニッコリ笑ってそう言ってあげるがよろしかろう。 そしたら相手は、ためらいながらも先に行くから。 そして友人の姿が見えなくなってから、急に君の周りだけふぶきはじめるであろう。 君は一歩前も見えぬほどの吹雪にガクリと崩れ落ちる…。 そしたら急に君の腕をギュっと掴んで起こしてくれるヤツがいて、ふと見たらソイツは先に行ったハズの友であるのだ。ババーン。 「ど…どうして…」と君が問えば、ソイツは少しだけ顔を赤らめながら「バッキャロー!ダチを置いていけるわけネェだろーが!」と…言うかどうかは解らないが、取りあえず少年マンガが好きな人を狙って試してみてはいかがだろうか…などと思っている間にも、女児たちは震える足取りでよちよちと前へ進んで行くのであった。 A爆笑爺さん ある日道を歩く。 家族の一団とすれ違う。 先頭に幼稚園児。 うきょきょきょと奇声を発しながら、トコトコ走って行く。 少し離れて母親たちが続く。「ほらほらあぶないわよー」などと言いながら、ニコニコと歩いて行く。 そんな家族とすれ違い、しばらく歩いた頃…。 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」 舞台ばりのよく通る笑い声で笑いながら歩く爺さん登場。 何故だ!?何故笑う爺さんよ?何がそんなに面白いのだ?何処かの劇団の人か?(今日日劇団の人でも多分やるまい…)嗚呼、一人水戸黄門。 不審に思い、大変失礼ながらも爆笑爺さんの視線の先をチラリ見れば…。 「ウキャウキャウキャウキャ〜!!」 ま…孫おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!(爆) 成る程。おそらくは一番最初にすれ違った幼稚園児こそが爺さんの孫であるに違いない。爺さんはお年のせいか歩みが遅いので、いつしか家族の一団より離れてしまったのだ。それでもなお爺さんは孫可愛さに、笑っていたに違いない…。 しかしながら僕は、あの舞台笑いとも思えるような腹からの笑い声は何かの意図があるように思えてならぬのである。 「みんなー…ちょっと気付こうかー!ジジイ置いてかれちゃってるよー」という自らアピールか、はたまた(くう…やはり若い者の歩調には付いて行けぬか…。ならばいっそ声をでかくしていかにもすぐ後ろにいるかのように装うか…!)というちょっぴり見栄っ張り作戦によるものなのか…。 なんにせよ一人珍道中を体現しているわけじゃなくて本当に良かった。 そして家族らよ、時々爺さんを振り返ってやってくれ。 多分思うよりずっと後方にいるぞ。 Bネコ缶に見入られた子ども とあるお店にて、棚ごしに声が聞こえて来た。 姿は見えぬが、その声より若き母親と幼き娘という組み合わせのようだ。 母が言う。 「○○ちゃんだめよ!それは子ネコちゃんのおやつよ!」 …そうだな。君がなぜカワキモノ的なものに興味を示したかは解らぬが、とにかく君はもうたまごぼーろでも食べているがよかろうて。 Cセルフガソリンスタンド…? 我が通勤路にオーブンしたセルフガソリンスタンド。 オープニングのその日、セルフガソリンスタンドに…店員が総勢20名が揃っていた…。 ある者は大きな声で道行く車に呼び掛け、ある者はプレゼントのボックスティッシュを持って客を待ち伏せ、またある者は何故かブラシを持ってスタンド内を歩き回り…。 うむ。 君たちの「ガソリンスタンドオーブン」をアピールしたい気持ちはよく解る。 しかしながらこのわたくし、一言言わせていただきたい。 スタンドに車が入って行く…。 店員が車に駆け寄る。 笑顔で話し掛ける店員。 ガソリンを入れる客。 それを笑顔で見守る店員。 …解っているのだ。 そう。ここはセルフガソリンスタンド…。客自らが車にガソリンを入れる場所…。 わかっちゃいるが、納得いかーん!! (よちさんが僕に『MY割り箸』の話をします。僕は割ったMY割り箸と割っていないMY割り箸をいつも持っているそうです。スーパーで弁当を買って割り箸をもらったり、長いものを半分に割って割り箸にしたりしていたりするのだそうです。よちさんは嬉嬉とこの話をしてくれたのですが…それ、僕…??) |