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うらばなし…最終~♪

2008.07.15

 
そろそろ終わり、と昨日書きましたが。
多分、これでおしまいです!
続き
 
今回の「しののね」では、ちょこっとだけ音に凝ってみました。
劇中で使っていた曲は「和」を感じさせる物のみ。
箏とか尺八とかそういう楽器が主旋律をとっているものですね。
因みに、劇中で吹いていた篠笛は八本調子という一番スタンダードなものです。
(八本調子はC管にあたるものだそうなのです。最初に買う時にそれを見て決めました。昔、吹奏楽をやっていた時にもC管の楽器でしたし、ピアノも多少やっていましたので、一番なじみのあるものだったのが理由です。)
 
さて、しののねの上演時間約1時間25分。そのうち、音が流れていないのは実は2ヶ所のみです。
オープニングの志枳がキーボードを叩きはじめるまでの静寂。
志枳の台詞の途中から音楽が入り始め、以後エンディングで志枳がショールを落とすまで、何かしらの音が入っていたのです。
「音の入っていない舞台」にいたのは私だけということですね(にやり)。
 
そういえば、今まではどんなに連続して音が入るところでも、基本は「音楽+効果音」だったのですが、今回は「音楽+効果音+効果音」と3つの音が同時に入るという場面もあり。
…音響オペレーションの常世田姉さんには無茶を言いました…。
まぁ、音が3つ同時になる、ということならまだイイと思うのですが、音楽を流している状態で、一つの効果音を作りながら入れつつ音の上げ下げしつつ、単発効果音を入れる、という…手が三つないと足りないんじゃない?なオペレーションだったんですね。
だってやりたかったんですよぅ。
 
夜光堂の効果音の数は割と多い方らしいんです。
因みに今回の効果音の数は、34個。音楽が15曲。それにずっと流れていた篠の音を足すと、音の合計が…ちょうど50ですね。
えーと、多いですか?少ないですか?
旗揚げからずっと音に関わっている私としては多いとは思わないんですが。
因みに私の手持ち資料では、過去の公演で音楽52・効果音74で合計126とか、音楽59・効果音74で合計133なんていう恐ろしい数字があります(笑)。
それに音楽に効果音が既に合成されている、効果音が連続するところは編集されていて役者がそれにあわせる、なんてものもありましたので、実際にはもう少し数が多いはずなんですね。
…この時期が一番音の数が多かった時なのですが。
でも、「しののね」ではずっと「篠の音」が流れていたこともあり、「音が入っている時間」では夜光堂史上ダントツでトップになりました。。。
 
因みに、今回は「いつもの夜光堂」よりも音の大きさや上下の緩急をおさえましたので、「音が大きかった」というご意見は…確か見あたらなかったと思います。
これもまた、いつもとは違う夜光堂ですね。
 
いつもと同じだったのは、音入れのタイミングのシビアさとか、そういうこまかーい処まで凝っていた処ですね。
勿論、私はプランをたてるだけでした(笑)。
 
 
つらつらと「音」で思い出したことをまとまりなく書いていたので、長くなってしまいましたー。
では、これでしののね裏話はおしまいです!(多分)

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NAMBU 2008.07.19(土) 00:19 修正

今回の公演を見て、なんかすごく考えさせられるような内容だったので、裏話をこうして説明してもらえると納得できる部分と改めて感動できるところもあるので、ちょっと うれしかったです。次回もこうやって裏話を教えてくださいね。

吉田 2008.07.20(日) 23:40 修正

書き込み有り難うございます!
おおー…つらつら書いていた裏話ですが、読んで頂いて嬉しいですー!
次回も終了後にちょこちょこと裏話をしたいのですが、次は私の作・演出ではないので…私の担当分のスタッフワークや役者関係の裏話でよろしければ!
ガツガツ書いていきますので、宜しくお願いしますっ!!